klab/yoron/OW-sango.html Copyright 1999 Ken Kishimoto
一口知識(珊瑚礁)
進化論で有名なダーウィンは、進化論ばかりではなく、
珊瑚礁の研究でも
知られています。
環礁と呼ばれる珊瑚礁の形成過程に興味を持ち、
珊瑚の成育過程と海面の上昇と下降の歴史から考え、
それまでの火山による形成説を覆し、
右の図のように、島の周囲に発達した珊瑚礁は、
岸に沿って形成される裾礁、岸と離れてリーフができる堡礁、
本体の島がなくなってしまい、
リーフと内側の浅瀬の形でできる環礁となるという
形成過程を考えました。
何億年もかけた過程です。右の図の上部分は、島の生成と周囲の珊瑚礁の状態、
下側には、海面下の状態を示しています。
与論島の珊瑚形態は堡礁です。
でも、図のように素直に海面隆起でできたのではなく、大昔
に堡礁ができ、それが一度隆起して珊瑚礁の島となり、
もう一度、沈みながら珊瑚礁を形成したのです。
ですから、島の土壌は珊瑚礁のままで、石灰質なのです。
南西諸島には、このような形成をした「平島」と呼ばれるものと、
中央に高い山を持つ「山島」があります。屋久島、奄美大島、沖縄は「山島」で
す。
大規模な珊瑚礁ができるには非常に長い年月が必要です。
周囲に浅い海が少ないハワイにはあまり発達していませんが、
オセアニア、ミクロネシア、ポリネシア、モルジブなどには
浅い海が周囲にあり、大規模な珊瑚礁が発達しています。
この珊瑚礁は、熱帯雨林と同様に、
大気中の炭酸ガスの吸収体として地球温暖化を鈍らせる貴重な資源です。
また、生物資源領域としても重要ですし、
ダイビングの楽しいポイントとしての観光資源ともなっています。