このS&Hの様子を図4.12に示す。
高速なサンプル(短いセトリング時間)を行うためには
ホールドコンデンサは小容量のもので
アナログスイッチには低on抵抗のもの(100程度)を必要とする。
ホールドコンデンサの容量は、
AD変換を
とすると1/2ビット内に
サンプル値に到達する時間
は
サンプルサイクル時間
より小さくなくてはならない。
が200とすると
12ビット変換器で50μsのものを用いると
Fという計算
となる。
また、 小容量Cではホールド時にコンデンサからの漏れ電流に対する 電圧変動(ドループ)が大きくなる。漏れ電流を5μAとすると変換時間20μsで、 0.03μFのコンデンサでは変換時間中に 3mV 変化する。この値は12ビット変 換器の1ビット幅よりも大きくなるため、漏れ電流を2μAと1/2ビット幅程度 とすると10V回路では5Mの絶縁抵抗を必要とすることになり、 プリント基板ではなく、テフロンポストなどを用いたホールドコンデンサが必要 になる。
また,ホールド時の入力に対する変動(フィードスルー)を最小にするため,アナ ログスイッチの off 抵抗値は十分大きなもの、さらにチャンネル間のクロストー クを小さなマルチプレクサを選択する必要がある。
S&H回路はICパッケージとして市販されており、MAXIM(MAX333),
AnalogDevice(AD585,AD781,AD684など)などがある。