信号中に存在する最大周波数がである時、サンプリング周波数
を
以上でデータを収集すればすべての信号の情報が収集 できる。
| (4.1) |
この図にはオーバーサンプリングの原波形のデータを補間間引きして 低速サンプリングの状態を示している。 最大周波数と見なせる5kHz程度の信号が含まれているが、 サンプルした点を見ると 5kHz以下のサンプリングではアンダーサンプリングとなり、 細かい変動は失われている。特に、3kHz以下のサンプリングでは 原波形の形状は再現不能なほどに変形している。
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これは、周波数分析の結果においても全く異なる。
アンダーサンプリングでは必要なピークは失われる。
3kHzでの周波数分析結果は、図4.15に
示すようにいくつかのピークは分離しておらず、
低周波に存在しないピークが表れている。
この図では見やすくするためそれぞれを5倍と1/4倍し、平滑化してある。
周波数分析結果を
として、
真の波形のもつ周波数fの強さを
とすると、
| (4.2) |
これは、Nyquist の折り返し現象とも言われサンプリング周波数よりも高周波側 の成分はサンプリング周波数の整数倍で折り返す現象である。これによる誤差を エリアシング誤差と言う。
しかし、通常、計測前の信号にどのような周波数成分が含まれているは不明な
ことが多く、さらに最高周波数はノイズも含めて無限大である。つまり、かなり
高い周波数の成分も微小ながら含まれているのが普通である。これがエリアシン
グ誤差になるので、AD変換のシステムではエイリアス誤差を除くため、サンプリ
ング周波数の 1/2 以上の高周波成分をカットする
LPF(Low frequency Pass
through Filter)をバッファアンプの前後に入れる。このフィルターのことを
アンチエイリアスフィルターという[15]。