next up previous contents index
Next: 熱的センサ Up: 湿度計測センサ Previous: 湿度計測センサ   目次   索引


吸湿を利用した湿度センサ

毛髪,ナイロン,フィルムなど 吸湿性を示す物質の湿度変化に対する弾性率や膨潤性を利用するものである。 無機材料や高分子材料が精度や再現性を要求する場合には用いられる。 この形式のセンサの多くは, 水分の材料への拡散速度に影響されるために, 応答速度は遅い。

3.32-(A)は機械式センサの例であり, ボビンに何周も巻いた 膨潤性 を持つ直径0.1$\sim$0.2mm のポリマー線の 伸びを差動変位計で計るものである。

また,大がかりになるが,圧縮冷却によって空気中の水分を除去し,除 去水分量から湿度を求める方法であり, コンプレッサーを使用するプロセス内で併用することがある。

図 3.33: ゼンマイ式湿度計
\includegraphics[scale=0.85]{Figs/moist-sensor2.eps}

吸湿率が異なったり, 湿度変化に対して膨潤率が異なる二種類の物質を張り合わせたものを使用する。 湿度によって張り合わせたものがゼンマイ状では回転しながら伸縮し、 板状であれば曲がる。そのため、直読式であれば、 図3.33のように、 目盛板で湿度を読むことができる。 差動変位計やロータリエンーダを用いてこの変位を電気信号として 読み出す方法も取られている。

また、 吸着を利用した湿度計もある。 水晶振動子の表面にセルロースなどの吸湿性薄膜分子層を形成して 空気中の水分を吸着し 振動子の質量が増加することで振動子の発信周波数が低下することを利用した 湿度センサもある。 高湿度の測定が可能であるが水以外の吸着物があると誤差になる。



Ken Kishimoto 2014-06-02