は接点脚の温度勾配である。
右辺第1項はガスと感温部の対流伝熱、
第2項は導線中の温度勾配による熱伝導、
第3項は放射伝熱量、第4項
は
表面に伝わった熱が保護管や熱コンパウンドを伝わり
温接点までに到達するまでにロスする熱量で、
,
はそれぞれ感温部の表面積と接点脚の断面積である。
この式を用いて、
非定常な温度の計測も行なう。
式(3.4)を変形すると、
右辺第4項は熱放射の影響であるが、500K以下ではほとんど問題にならない。 しかし、 600K 以上では大きな影響となる場合があり考慮を必要とする。
右辺第5項は構造上の問題であるが 測定対象と熱電対の距離をできるだけ近くして無視できるように取り扱う。
右辺第2項は、熱慣性項であり、時定数
である。
熱伝達率h は、式(3.6)を用いて、
時系列として測定した温度から演算によって実際の温度
を算出できる。
応答周波数は、
熱電対を直径D の微小な球とした場合は
次のような図を得ることができる. ガス温度よりも熱電対の形状の影響の大きいことが判定できる.
で熱伝導率λから熱伝達率を求めると、
式(3.5)で実際の温度を求めることができる。
しかし、この Nu を求める式は経験式であり、 かなり大きな誤差をもつ。式(3.5)の 時定数τ の推定誤差が そのまま測定値に対する誤差になるので 図3.10のように 1対の太さの異なる熱電対を接近して用い、 時定数を未知数として温度と同時に解く方法[3]も試みられている。
1対の太さの異なる熱電対では
直径が 30μm と50μm の2つの円柱形状のR熱電対とともに、 応答性のよい 3μm のタングステン細線(5m/s 空気流中で約15kHz)を 図3.10のように同じ場所において測定したものである。 この3つのセンサーの出力は 図3.11のようになり、 細線熱電対でさえ高温空気と低温空気の乱流混合場においては 遅れを生じている。
同じ場所の気体の温度を測定していると仮定すると
である。
また Re=40 のオーダーでは、
熱伝達率が熱電対直径の 0.4乗に比例するので、
とすると、