技術名
「パルス燃焼乾燥によるし尿処理システム」の開発
開発者国士舘大学工学部教授
岸本 健
委託者科学技術振興事業団
実施者大阪富士工業株式会社


 科学技術振興事業団によって,平成10年10月に成功認定を受けた標記技術の紹 介

  • 概要
  • くみ取り収集した"し尿(主として人間の排泄物)"および浄化槽汚泥,泥水や動物 飼育上から流れ出る汚水,工場排水などの,「し尿」の成分の大部分は水分であ り,そこに砂が混合したり有機物が溶解したりしたものである。通常,バクテリ アの働きで,処理が遅れると悪臭を放ったり病原菌の巣窟となったりする。
     しかし,純粋に人間の排泄物であるならば処理もそれほど難しくはないが, 下水汚泥には,さまざまなものが混入してくる。
     従来,し尿処理施設において微生物の働きにより処理されている。
     この新技術の目的は,この汲み取り収集した下水汚泥を高速に乾燥処理し 有用な有機物として肥料として再利用できる程度の処理物をつくり出すことにあ る。
     そのため,パルス燃焼という特殊な燃焼方式を利用して,この燃焼から発 生する衝撃波を用いてし尿を高い熱効率で瞬時に乾燥・粉体化する。

  • 技術の特徴
  •  このシステムでは,上記のように成分・処理量とも一定でなく,技術的に 数々の困難が予想されるし尿処理に,原理の単純なパルス燃焼を適用したもので ある。この処理技術は化学的ではなく,物理的な処理を行う高速処理システムで あるため,腐敗などの変化過程を停止させ,乾燥したままの無害な処理物にする という特徴を持つ。
     本システムは、広い設置面積を必要としない単純な構成であり、多量のし 尿を短時間で効率良く乾燥処理できることから、し尿処理施設の新設や更新に適 用されることが期待される。
     また、本システムから排出される乾燥粉末し尿は、肥料原料としての利用 が見込まれ、また、焼却処分も容易である。

    科学技術振興事業団 課題番号D96-03


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