酸性雨
pH5.6 以下の雨を酸性雨という。
pH 7 が中性であるが、空気中の CO2の溶解したイオン酸度を自然酸
とするため、これ以下の pH の雨水を酸性雨という。
20世紀初頭から,硫黄分を含む石炭や重質油の燃焼によって,大気中の放出され
た亜硫酸ガス SO2 が雨に融け,強い酸性の雨水となる現象が起こっ
た。その後,硫黄分を多く含む燃料の消費が抑えられ,軽質油や天然ガスに変わっ
て,亜硫酸ガスは犯人ではなくなった。しかし,燃料の劇的な消費増大によって,
亜硝酸ガス NO が放出され,紫外線で酸化されて硝酸となり,新たな犯人となっ
ている。
酸性雨の被害は,洗濯物が汚れるなどの生活に密着した物や,金属が錆びる。コ
ンクリートが融けるなどの人口的構造物に対するものもあるが,魚が死滅する,
森が枯れるなどの広域で人間の生活環境に重体なダメージを与える被害があり,
もっとも深刻なのは,この自然破壊といえる。
日本でも,pH 4 位の酸性雨は当たり前の時期があったし 1992年に横浜では pH
2.9の酸性雨が降った記録がある。空から食用酢以上の酸が大量に降ってきたこ
とになる。
北欧では酸性雨のために森が枯れ果てたり,何千もの湖の魚が死滅してしまった。
日本でも,立ち枯れた林が多くなった。
法的は,「大気汚染防止法」などが整備され,対策は取られており,
効果をあげつつある。
私の郷里の
兵庫
でも亜硫酸ガス SO2 は減少しているが,依然として
NOx が減少していない。
国立環境研究所環境情報センターリンク