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コースタルリゾート計画関係新聞報道リスト


切抜きを送ってもらいました。見出しのみです。






































"大島新聞 1997/09/29 奄美’97 取材現場から"から。図は計 画書から引用

賛否両論の与論島リゾート建設

公共事業の公共性とは 公開討論通し意志形成を

 公共事業に対する住民の反対運動などが奄美各地でたびたびおきているが, 与論島でも最近,茶花海岸に計画されている「与論コースタルリゾート開発事 業」を巡って住民からの計画の撤回を求める署名運動が起って問題となってい る。
 しかし,取材を通じていつ もわからなくなることは自然保護か開発ではなく,多様な価値観を持つ世代や 個人が混ざり合う地域社会の中で,住民が認める「公共性」とは,「住民の総 意」はいったい何かである。ここで,与論島の問題を通じて,公共事業の公共 性とは「どうあるべきかを」を探ってみたい。
 与論島のリゾート建設予定地は,島の中心街・茶花から一番近い海岸にある。 「イチョウーキ長浜」と島唄にも歌われ,昔は美しい浜が何キロにもわたって 横たわっていたが,今は砂浜が流出して短い。
 計画では,現在ある海岸を埋め立てて,ヨットやプレジャーボートを係留で きるマリーナを整備するほか,海水浴が楽しめる人工ビーチなどを2005年まで に完成させる。総事業費は約92億円。約19億円を地元与論が平成25年まで負担 するというが,同時に防波堤や防風林も地元民が苦しめられている塩害も防止 する役目を持つ「期待の事業」だ。
 計画の即時撤回を求める「与論の自然と環境を考える会」は同事業が島の観 光産業の資源となる自然を破壊するばかりではなく,島への経済効果も薄いの ではないかと事業効果全体を疑問視する。自然指向の強い風潮の今,自然の景 観を破壊し大きなコンクリートを造ったところで減り続ける観光客をもう一度 呼び寄せることはできないのではないかというのである。
 建設を推進する人々から見れば反対する理由が理解できず,私的な利益が絡 んでいるのではないかと思うかも知れない。しかし,自然環境保全の要求それ 自体は,それが万人の環境である限り公益性を持つことは疑いない。
 また逆に,推進派の何ら私的な利益が絡んでいないとは言えない。土建業関 係者であるなら,この事業で仕事を得ることもあるからだ。90億円を越える工 事が土建業者への直接的な「所得配分」の役割を担っていることは間違いない。
 しかし,双方どちらが地域の公共に則するかと問われれば,はっきりした答 は見つからない。多数意見が公共性を持つとも必ずしも言えないだろう。その 公共事業自体が公共性を持つかどうかは,各個人の抱く価値観によるところが 大きいからだ。
 端的に言えば,「公共」は存在しない。双方の私的な利益相互間の調整を通 じて経験的に明らかになっていくものが公共性であり,むしろ必要となるのは, そうした認識に立った「公共の合意」なのではないだろうか。
 各争点について,それと関連をもつ人々による公開の討論を通じて共通の意 志を形成することが重要なのである。
 各地で起る反対運動はそうした認識に立ったとき,公共の合意を形成する上 で重要な要素となるのではないだろうか。
 大きな音を立ててブルトーザが地面をつつきはじめた時,はじめて私たちは そこに公共事業があることに気付くことが多かった。役所が計画したことだか らきっと素晴らしいものが出来上がるのだろう。わたしたちの生活も楽になる だろうと受け身でいるだけでは公共の合意に参加できない。
(大島新聞 吉沢健一記者)