三井さんの「コースタルリゾート計画を見て」
簡単に説明すると「双胴船」という2隻の船を横に繋ぎあわせた形をしている。 この形式のメリットは喫水の浅いところである。船によっては1メートルを切る ものがある。つまり極端に言うと水深1メートルあれば走ることができる。
海外のリゾートの写真にはよく登場しているのでご覧になられた人も多いでしょ う。珊瑚礁の海が非常に浅いので必要なのです。
しかし,一般のヨットはバランスの関係から水深3メートルほど鉄の塊、キール が突き出ている。したがって指定された海域でない限り、珊瑚礁の海は走れない。 (海岸に近づくことが出来ない)
指定された海域とは、海底を削って大潮の干潮時でもそれなりの水深を確保する ことである。コースタルリゾート計画のように、ヨットを浮かべるということは、 湾内の海底をすべて掘り起こすつもりなのだろうか、、。
私はここまでについては反対も賛成もさほど感じない。問題は別にある。リ ゾート完成後、実際に起こりうると思われることがある。
私はかつて2シーズン、与論で働いていたことがある。内容はシュノーケリング 客を連れて船外機を使用しての海中案内でした。最盛期にはグラスボートさえ運 転(操舵)していた。ところが与論島のような豊かなリーフでは運転が大変困難 なのである。
水深がとてつもなく浅く「水路」とよばれる珊瑚礁のスキマを縫って走らなけれ ばならない。しかも干潮、満潮、大潮、小潮、刻々と水深は変化する。そこに海 況によるウネリを併せれば安易に舵を握ることは出来ないのである。 実際、私は数ヶ月のあいだ何度もスクリューを破損した。わずか30馬力ほどの 船外機でさえ、である。 何年、何十年、と生活の糧として出漁された島民の方々と同じ海域を航行するに は、あまりにも困難すぎる。海は道路とは違うのだ。
「珊瑚礁に近づかないように沖合いを航行すればよいだろう」こう思われる方も 多いと思う、しかしこの境目を見分けるのがとても難しい。喫水1メートルの船 ならともかく3メートルも水の中に突き出た船では、与論のベテラン漁師の方で も不可能でしょう。(乗るわけないか!)
結論を言うと、港を出てから座礁する船が続出するだろう。そして突き出た鉄の 塊がテーブル珊瑚をえぐるのだ。
私は与論の海が好きだ、カタマランヨットが欲しい、というのも理解頂けたでしょ う。ところが日本ではなかなか普及していない、非常に高価なのです。へたする と普通のヨットの3倍以上します。先日見た雑誌で気に入ったのは¥4000万 でした。
珊瑚を破壊せずクリーンに遊んでくれるお客さんは何人いるのだろうか。潮の流 れが変化する、とかいう以前の問題です。
船を持ち込んで遊ぶ人が増えて、一番迷惑なのは与論島民だと思う。SOSが飛 び交うのだから。もっとも自動車道路のように島の周りを全部削れば別ですが。
そういうわけで、コースタルリゾートは値打ち無い!、となりますね。
しかし、私は徹底的に「与論をエコヒイキ」している者です。政府がお金くれる のなら「頂きましょう!」お金の是非は「Oh My 師」に任せましょう。
次の夢話は「使い道」です。
滑走路を延長しましょう。反対運動もあるでしょう。しかし飛行機が使うだけの 道は海を汚しません。もちろんサンセットビーチ方面には延長しません。反対方 面は断崖絶壁です、そうです、そちらに建設しましょう。
あれだけテトラポットを並べる予算があるのですから、もう1kmくらいは延長出 来るでしょう。そしてジェット機を乗り入れします。東京、大阪、からの直行便? 来るなら来ていただきましょう。私がオススメなのは「大韓航空」です。
先日、ハワイで休暇を過ごしていましたが、夏休みに南の島で滞在する白人を見 ていました。やはり極寒の地の住人が多いのです。
隣の国、韓国を地図で見てみましょう。日本の沖縄にたとえる離島があります。 済州島ですね。しかしはるか北方、玄界灘のまだ北にあります。とても南のリゾー トにはなりません。
何が言いたいか、似たような町と姉妹都市を結ぶよりも、相反する町のほうがメ リットあるということです。アジアにおいて、なんとか日本に近いGNPであり 極寒の地、ソウルがターゲットです。彼らの南国への想いは(白人も含めて)日 本の大都会の住人以上のものがあります。
そこで、ソウル−与論−大阪(東京)という路線を提案しましょう。「無理に決 まってる」って?、だったら、ソウル−沖縄−大阪(東京)でもいいでしょう。 きっと安くなるでしょうね。
「ジェットなんか来たら騒音が大変だ!」、そうですね、いまのままでは大変 ですね。、与論きってのリゾートホテルはすぐ近くだし。このさい与論町営国民 休暇村として買収しましょう。安くすればうるさくても我慢出来ます。どうせジェッ トが来れば現在の空港は小さいし、空港施設としても便利でしょう。
そして直行便が運ぶ、なによりのものは、「花嫁」です。
深い夢物語になりましたが、与論の方々が最優先すべきなのは「優秀な方々が来 ていただける用意をすること」だと思います。優れたノウハウは滑走路からやっ てきます。
滑走路から生ずる環境破壊、騒音などは優れた日本の技術によって克服されるで しょう。またそうなれば海外の珊瑚礁のリゾート地が与論を手本にするでしょう。
小さな小さな島にジェットが離着陸できる技術、それは多くの方々が望みます。 しかし珊瑚礁を削って港を作るのは「ブルネイの王様」でもいらないでしょう。
最後に、
今回は「コースタルリゾートの予算がありかつ、島を造成するなら」という前提 で想いを綴りました。