僕はヘミングウエイの老人がすきで
Wrote at Sat, 1 Nov 1997 13:58:23
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僕はヘミングウエイの老人がすきで、何日も漁ができなくて眺めていた海がちょ うどプリシアができる前の兼母海岸のような感じがする。

確か老人の小屋の周りにリュウゼツランが生えていて小道を進むとそこには目 が開けられないほどの真っ白い砂浜が広がりそのまた先にエメラルドグリーンの海 がある。確かそんな感じだった気がする。

兼母海岸の近くに同級生が住んでいたのでそこにはよく行った。そこにはアダン とリュウゼツランが生えていてそっくりだった。

プリシアができて私たちにとってはみたこともない超高級リゾートホテルで、大 歓迎だったが、超高級も見慣れてくると何とも思わなくなり、また昔のアダンの砂 浜が時折無性に恋しくなってくる。海岸近くのたくさんの土地が内地の人の手に渡 りアダンもリュウゼツランも植えられない。

僕たちが小学生の頃は旧暦の3月3日の浜下りはいつも役場のしたの浜から入り 今の発電所のそばまで往復するのがおきまりのコースでした。透明度が高く浅瀬の 海の中の珊瑚が水面を通してゆらゆら揺れるのが潮干狩りから帰った晩,布団の中 で目をつぶってもづっと残っていた。

昔の 与論を思い出すようになり、そういえばずいぶん変わったなーと思い、だんだん 取り返しがつかなくなるような気がしてきた。

水に蛙を入れてゆっくり暖めていくと,その温度変化を感じ取ることができず, ついにゆでられるように、与論の人も変化に気付かず、気が付いた頃はもうゆだっ ている。僕もその口だが、みなさんに危険を知らされてやっと自分の置かれた状況 がわかってきたところだ。

でも,そのお湯からでてたくさんの人が風引いたらどうなるだろうとも心配する。 そこからでるには少しは暖をとるものを準備してからでないと無理だ。
限られた状 況の中から知恵を出し合い危険を回避する方法を与論の歴史の中で幾度となく考え 出してきた。しかし,昔の危険の多くは生命の危険だが,今度は環境の危険で不可 逆である。

そのことをもっともっと知らさねばならない。